2025/04/30

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クラリベイト・アナリティクスの高被引用論文著者リスト、台湾から17人選出

2019/11/21
クラリベイト・アナリティクス社は20日、2019年版「高被引用論文著者」リストを発表した。選出された研究者は、その分野の研究において大きな影響力を持つことを意味する。今年は台湾からは過去最多の17人が選出された。写真は国立台湾大学(台湾北部・台北市)のダイオウヤシの並木道。(外交部国際伝播司)
学術情報やライフサイエンスに関する世界的な情報サービス企業であるクラリベイト・アナリティクス(Clarivate Analytics)社は20日、2019年版「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)」リストを発表した。科学・社会科学の各分野で発表された論文のうち、引用された回数が上位1%に入る論文を発表した研究者を選出したもの。選出された研究者は、その分野の研究において大きな影響力を持つことを意味する。
 
2019年版「高被引用論文著者」には世界60か国・地域近くから、さまざまな分野で活躍する延べ6,216人の研究者が選出された。そのうち今年新設された、複数分野を合算した業績を評価するクロスフィールドカテゴリーでは2,492人が選出された。また、全体で最も多かったのは米国の2,737人で、次いで中国、英国、ドイツ、オーストラリアの順だった。
 
台湾からは研究者17人が選出された。これは昨年の9人を上回り、過去最多となった。研究分野は医療、工学、地理科学、材料科学、数学、物理などに及ぶ。そのうち8人はクロスフィールドカテゴリーでの選出となり、台湾の学術人材が持つ優れた研究能力と影響力の強さを示す結果となった。
 
今回で4度目の選出となった国立交通大学の朱英豪教授は、マルチフェロイクス研究を専門とする。朱教授は、「研究を支えてくれたすべての人に感謝したい」とした上で、さらに努力して高みを目指したいと意気込みを見せた。同じく今回で4度目の選出となった国立成功大学の陳維新教授は、エネルギー分野の研究で高い評価を得ている。陳教授は「今後も人材育成や技術革新に力を入れ、環境と資源の持続可能性のために努力していきたい」とコメントしている。
 
クラリベイト・アナリティクス台湾法人の関係者は、今年のリストを見る限り、台湾の研究者が世界の学術の舞台において計り知れない実力を持っていることが分かると指摘している。
 

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